買い物エンターテイメント(ちょっと長いよ)
待ち合わせまでに少し時間があって、ふらっと立ち寄ったフライングタイガー コペンハーゲンで、お茶碗を買った。
予定外の買い物なのだが、普段カフェオレボウルにご飯をよそっていることに"どうなのよ?"とセルフツッコミの日々であった(ついでにご飯の量も多くなる→来月健診受けるし、云々)のと、何より安価で好きなデザインだったので、迷わず購入に至った。
今回の買い物で初めて知ったのだが、フライングタイガーって、割れ物をこんな可愛い紙にくるんで渡してくれるのだ。これには感動した。
お店さんにとって、包材に気を配ることは当たり前なのかもしれない。けれど、商品以外でも
《綺麗。可愛い。嬉しい。楽しい》
……など、ポジティブな気分をもたらしてくれるのはすごく有り難くて、
《買い物ってエンターテイメントなんだ》と改めて感じたところであった。
私が勤める媒体社は、webや電波などでの情報発信が主な仕事だ。ただ情報を垂れ流すのではなく、そこには自社や他社様の販促……『いかに人様の気を惹くことができるか』が要求される。さらに言えば、モノの宣伝には《楽しさ》をくっつけてあげないと、人様はなかなかこっちを振り向いてくれないものだ。
包み紙なんて役目が終われば棄ててしまうんだもの、古新聞でくるんで渡されたって全然構わない。
でも、そこをチャーミングな柄の紙で包んでもらったことにより、心のなかに『‼️』が芽生える。つまり、小さなひとつの思い出になるのだ。それが日用品の買い物であっても、どこか遊園地にでも遊びに行った位の。
……とまぁ、こんなことを考えるのは、わたしが田舎育ちだからかもしれない。
高校生の頃、あのカッコいいデザインのショップバッグが欲しかったこともあり、背伸びをしてヒステリックグラマーで買い物をしたっけ(シールも綺麗に剥がして、鞄に貼り替えた。笑)。
今は福岡在住で、生活するのに便利な環境にある。欲しいものや見たいものがあれば、サッとその場所へ足を運ぶことも可能だ。勤めている会社を一歩出れば、そこはその昔、非常に憧れの念を抱いていた《天神》である。
そんな恵まれた場所で長く生活しているせいか、自分の根っこにある"都会のワクワクするモノやコトに憧れる女子高生"の心を失いかけていたことに、フライングタイガーさんは気づかせてくれたような気がする。
小さなこと(と思えること)でも、ちょっとした心遣いで、受け取る側の意識が変わるかもしれないよね。
なんて、日々勉強。