時代の波に飲まれつつ、ビールで乾杯。
最近、ソラリアシネマはミニシアター系の映画がよく上映されて
いるような気がします。嬉しいことです!
という訳で(?)、
今回ご紹介する映画は、ソラリアシネマで上映されるチェコ映画。
一人の給仕人の、数奇な人生を描いた作品です。
●4月1日(水)放送:
この映画はチェコのベストセラー小説「私は英国王に給仕した」が
原作なんだそうです。ちなみに主人公のヤンは給仕人なんですが、
英国王に給仕するという場面は出てきません。
ヤンはプラハに近い田舎町のパブで給仕人見習いとして働いています。
やがてユダヤ系の行商人ヴァルデン氏の引き立てで、お金持ちが集う
“チホタ荘”という別荘で働き、やがてプラハの最高級ホテルである
“ホテル・パリ”に転職…時代と共にステップアップしていくヤン。
しかし、1938年にヒトラーがチェコを占領。時代の流れが激変して
いくなか、ヤンはリーザという娘と恋に落ち、結婚するのですが…
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映画の冒頭では、まず初老のヤンが登場します。“私の人生の幸せは
いつも不幸とどんでん返しだった”という彼の数奇な運命。クスッと
笑える場面もところどころありますが、ナチスドイツに占領された後
第二次世界大戦に突入、戦後はソ連圏の支配下にあったチェコの現代
史を背景に、所々反骨精神が伺える場面も。ソラリアシネマにて、
4月4日[土]より4月下旬まで公開予定です。
おすすめ度:
★★★☆☆
印象的な場面も多く登場。映像美に注目です!