諦めずに向き合うことの大事さを
学級崩壊が現代の日本で深刻な問題になっているという事を、よく耳にします。
学校の先生がどうこうするレベル以前の“躾”がなってない子が増えてるとか、
そういう話を聞くたびに、先生方はクラスをまとめるのが大変だろうなぁ・・・
と思います。
さて、今回ご紹介するのは、実際にアメリカのハイスクールで起こった学級崩壊を
改善に導いた女性教師と、そのクラスの実話を元にした映画です。
アカデミー賞受賞経験もあるヒラリー・スワンクが、一生懸命な先生を演じてます!
●8月8日(水)放送:
舞台は1994年のロサンゼルス、ロングビーチのウィルソン高校。不良少年少女が
集まる203教室に、「私なら彼らとうまくやっていける」と希望を胸に、国語教師の
エリン(ヒラリー・スワンク)が赴任します。
赴任初日、生徒達はエリンを相手にしようとせず、反抗的な態度を示すのみ。
ラティーノ、黒人、東洋人、、、このクラスには様々な人種の生徒がいて(白人は
生徒一人とエリンだけ)、肌の色ごとに徒党を組み、授業中も喧嘩が絶えません。
クラスの実態を目の当たりにしたエリンはショックを受けますが、何とか生徒達の
心を開いてクラスをまとめていけないかと、日夜努力を重ねます。
日々生徒達と向き合ううちに、人種差別が彼らにとって命にも関わる深刻な問題で
ある事、そしてそれが生徒達にとって大きな悩みであり、心の平穏を乱すものだと
いう事に、エリンは着目します。
そして彼女が思いついたのは、学力が平均を大きく下回る彼らに決まりきった国語の
授業を受けさせる事以前に、日記をつけさせる事でした。
「今思うこと、未来のこと、過去のことでもいい。何でもいいから毎日書いて。そして、
書いた日記を読んでほしい時はキャビネットに入れておいて」
この“日記を書く”という行為は、日常生活ではなかなか表に出せない、それぞれに持つ
悩みや苦しみなどの本音を吐露する事であり、生徒達が自分自身と向き合うきっかけにも
なりました。キャビネットに提出された日記帳の多さはエリンの想像を遥かに超えており、
そうして生徒達は徐々にエリンに心を開いていくのでした・・・
諦めず、自分の信念を胸に、生徒達と真っ直ぐに向き合っていくエリン。
知的でやや硬派な印象も受ける、ヒラリー・スワンクは本当に適役でした!
ところでエリン先生の髪型↑、ちょっと誰かに似てませんか?
…そう、日本の学園ドラマのしぇんしぇい・金八先生。。。
劇中、何度もエリンが髪を耳の後ろにかきあげる仕草をするんですが、
その度に、武田鉄矢さんの声で「はい、そこ〜!!」と空耳が・・・
なんてふざけた事を書いていますが、本当にいい映画でしたので、是非!!
KBCシネマにて公開中です。
おすすめ度:
★★★★★
ファッションで不良やってるのとは訳が違う!
「フリーダム・ライターズ」、日本語訳の本も出版されてます(講談社刊)。