新書だけど漫画です
音楽の世界には、テーマに則って編集した“コンピレーション・アルバム”って
ありますよね。NOWとかMAXとか。
今回ご紹介するのは手塚治虫の漫画の、いわばコンピレーション。
これまでに、多岐にわたる数多くの作品を遺した漫画家だからこそ
可能な企画なんだろうなぁ〜。
●4月8日(火)放送:
前日の4月7日は、手塚治虫の代表的なキャラクター・鉄腕アトムの誕生日。
勝手にご縁を感じつつ、紹介させて頂きました。
手塚作品の中でも、家族をテーマに描かれたもの、家族について言及した
ものを10作品ピックアップして収録した新書です。著名な作品からも数編。
「鉄腕アトム」から一編、「ブラック・ジャック」からも二編、収録されています。
これまで単行本化されていなかった「ブッダ」の外伝も一編入ってて、コアな
ファンの方は必見かも。
漫画を通して、家族の絆の大切さを教えてくれます。家族を邪険に扱うと
どうなるか…という因果応報的な見せ方である場合が多かったりしますが、
それってすごく大事なことだと思います。
昨今、人の痛みが分からない子供が増えていると言われていますが、
それは大人に対しても大いに言えること。
人が生きていく上で必ず直面するであろう難しい問題を、漫画という親しみ
易いかたちで取り上げて、多くの人にメッセージを遺した漫画家・手塚治虫。
子供の頃から尊敬しています。手塚作品はたくさんの人に読んで欲しいです。
この「家族」は“手塚治虫傑作選シリーズ”第4弾です。
他に「戦争漫画傑作選」「戦争漫画傑作選2」「瀕死の地球を救え」が既刊です。
おすすめ度:
★★★★★
短編なのでさらっと読みやすいですよ。
私は「ブラック・ジャック」が大好きなので、そこから先に読みました。
あっちょんぶりけ。