椎茸、そしてなめこ。
面白い漫画を描く漫画家さんは、
文章を書いても面白い。
定説です。
十数年前「アタシのオススメは椎茸だから」と、同僚のカッちゃんから
誕生日祝いに『伝染るんです。[4巻]』を貰ったのがきっかけとなり、
以来吉田戦車さんのファンです。
ありがとう、カッちゃん。
今も時々読み返しては笑っているよ・・・4巻。
で、今回ご紹介するのは、吉田戦車さんのエッセイです。
●7月1日(火)放送:
吉田戦車さんの作品の魅力は“紛れも無く変だけど、新しい笑い。
そして児童文学みたいに素朴”なところだと思っています。
動物がいっぱい出てきてほのぼのするかと思いきや、その動物達が
曲者揃いだったり、リビドーに悶々としている思春期の男子学生の
いじり方なんかが、最高にうまい漫画家さんです。
この本に収録されているエッセイの殆どが、90年代に書かれたもの
なので、今となっては懐かしいキーワードもたくさん出てきます。
一番面白いのが「男の食彩」に連載された“吉田戦車の珍ごはん”
シリーズ。幼い娘さんに、珍妙な料理を作って食べさせたという
記述なんですが、そのどれもがメニューと言い難いメニュー・・・
“ジュースみそ”“おじやずし”など。娘さんも負けていません。
彼女はジャムよろしく、パンに煮こごりを塗って食べたそうです。
それは父親の吉田さんにとっては意表を突かれた行動だったとか。
頭の柔軟さは遺伝なのでしょうか!?
珍料理の数々に『ぷりぷり県』の部員煮を思い出しました。
おすすめ度:
★★★☆☆
ありかも知れない・・・!?