旅の始まり、そして終わり
ジョン・レノンは、彼を「世界で一番格好良い男」と言い、
サルトルは、彼を「20世紀で最も完璧な人間」と言ったとか。
そんな“彼”とは、、、
死してなお多くの人々の尊敬を集める革命家チェ・ゲバラ。
今回は、人間的に大変魅力ある人物としても知られる
チェ・ゲバラの伝記的映画2部作をご紹介します。
●1月29日(木)放送:
スティーブン・ソダーバーグ監督作品。
ラテンアメリカの貧しい人々を救いたいと願うアルゼンチン人
決意をしたフィデル・カストロ。 この2人が手を取り合って、
わずか82人で海を渡りキューバへ上陸、政府軍との過酷な戦い
を乗り越え、ついに革命を成し遂げる…これが1959年の事。
『チェ 28歳の革命』では、このあたりのエピソードが描かれて
います。
司令官として部隊を率いるゲバラは、女性と子供に愛情を持って
接し、農民を敬い、厳しい規律を守って、日々心身を鍛える事を
怠りません。試練の連続に部隊から脱落する者が時折出るものの、
ゲバラのカリスマ性に惹かれて、自ら志願して部隊に参加する者
も現れます。
『チェ 39歳別れの手紙』は、“サトウキビ農場の視察に行く”
とだけ言い残し、1965年にゲバラがこつ然と姿を消した所から
始まります。キューバでの地位や市民権を全て放棄し“ラモン”
と偽名を名乗り変装をしたゲバラは、1966年11月にボリビアへ。
新たな革命闘争が始まりますが…
生涯持病のぜんそくに苦しみながら、革命の名のもとに人々を
率い、戦う事を止めなかったゲバラ。そんな彼を演じたのは、
ベニチオ・デル・トロ。劇中、この俳優がベニチオ本人である
事を忘れてしまう位の、渾身の演技を見せてくれています。
『チェ 28歳の革命』はユナイテッドシネマ・キャナルシティ13、
ユナイテッドシネマ福岡、KBCシネマにて公開中。
『チェ 39歳別れの手紙』は、天神東宝、ユナイテッドシネマ福岡、
ユナイテッドシネマ・キャナルシティ13にて公開中です。
おすすめ度:
★★★★★
過剰にゲバラをヒーロー視する感じではなく
撮られているのが良かったです。