大事なものは目に見えない事が多いのね
結局いつかは別れてしまうのに、
誰かと出会って恋をして、
笑ったり泣いたり怒ったり。
色んなものを吸収したり、消耗したり。
でもそれは“人生におけるお勉強”だったりする。
想像以上に高い授業料を払うこともあったりする。
一体いつ卒業できるのか、自分では分からないし。
そもそも、卒業なんてあるのかどうかも不明だし。
悲しい出来事さえも神様の計らいであれば、
何て酷なんだろうと思うことってあるけど、
やっぱりなんだかんだ言いつつ神様の存在を
どっかしら信じているわけで。
…目に見えないもの、皆さんは信じますか?
世の中には居て欲しい神様ばかりじゃないけれど、
ずっと自分のそばにいてくれる存在があることを
確信するだけで、ちょっとでも人生が豊かになる
かも知れません。
前フリ長くなったけど。
今回ご紹介する映画には“目に見えないもの”が出てきます。
まぁ、神様みたいなものですね。
人間界をそっと見守る彼らの囁きに、耳を傾けてみませんか?
●8月5日(水)放送:
中江裕司監督作品。
東京での恋に疲れたゆり子(柴本幸)は、幼い頃に暮らしていた
沖縄は世嘉冨(ゆがふ)島に帰ってきます。
世嘉冨島には、島の守り神である精霊(キジムン)が住んでいて、
このところ多くの住民が島を出ていくことを、彼らはさびしく
思っていました。実はゆり子は子供の頃、他の人には見る事が
できない精霊のマジルーに出会っていました。
まだ子供だったゆり子に、マジルーはこう言いました。
『大人になっても、俺様を忘れないでおくれ。
俺様はいつでもここで待っているから』
大人になって帰ってきたゆり子は、マジルーと再会しました。
幼い頃に永遠の友情を結んだ彼らは、大人になっても仲良し。
ゆり子の恋の問題にマジルーが手を貸したりして、ゆり子が
帰ってきてからは、島にはちょっぴり活気が戻ったよう。
ただもう一つ、大きな問題が。リゾート化計画を企む村長の
目論みで、人々が島から出て行ってしまうこと。何とか島民の
心を取り戻すことはできるのでしょうか…?
*
とのことですが、全く別のものとして観ることができました。
沖縄の美しい海、緑、花、のどかな農村風景など、光に溢れた
画面は本当に綺麗!それから、マジルーの存在感はすごいです。
半端な精霊という役柄ですが、ちゃ〜んと包容力があるのです。
観ててなんだか涙が出たよ。マジルー役を演じているのが実は
女の子だと知ってびっくりしました!名演技。
シネ・リーブル博多駅で上映中です。