全私が泣いた。
とても綺麗で、とてもはかない。
そんな映画を観ましたよ。
「空気人形」という作品ですが、これは「自虐の詩」で知られる
業田良家さんの漫画が原作で、メガホンをとったのは是枝裕和監督。
今年のカンヌ国際映画祭“ある視点”部門に正式出品され、話題に
なりました。
●9月30日(水)放送:
孤独な中年男・秀雄(板尾創路)の疑似恋人で、「ノゾミ」と名付けられた
空気人形(ペ・ドゥナ)。彼女はある日突然「心」を持ってしまいます。
やがて外の世界に興味がわいた空気人形は、秀雄が仕事に出かけたあと、
服を着て町へ出かけます。
色んな場所を見、色んな人と出会う彼女。そしてある男性に恋をします。
もちろん、秀雄には内緒です。
それまで空っぽだった自分に感情が芽生えることで、これまでに経験する
ことのなかった事を経験します。その過程には楽しさもあり、悩みもあり。
空気人形はやがて、心が無かった頃には考えようも無かった「自分は一体
何なのか?」という疑問にぶつかります。。。
*
人間界に生きる人形が、優しく受け入れられる時もあれば、粗末に扱われる
時もあり、そんな事実を事実のまま淡々と受け入れてるところが切ないです。
感情の波を荒立てることなく、静かに震えている様が画面から伝わります。
ドーリーなペ・ドゥナがめちゃめちゃ可愛くて、しかもスタイルが良くて、
完璧でした!!心を持って以降はちょっと人形っぽさが抜け、おしゃれや
お化粧を覚えるのもまたかわゆす。自分でおへそから空気を入れる場面が
出てきますが、近年稀に見る色っぽいシーンだった事を付け加えましょう。
*
秋はどうしても物思いに耽ったり、といった季節になりがちです。
ちょっと哲学的なこの映画、そんな秋にぴったりだと思いますよ。
シネ・リーブル博多駅にて公開中です。
another info...
↓Made in Fukuokaの、映画のコラボTシャツがあるんですよ。どれも素敵♥
http://tenjinsite.jp/hayamimi/detail.php?hid=21137