かわいい骨が葬られても、永遠なもの
撮った、話題の作品が公開されます!
“目に見えないけど、確かに存在する何か”について、
改めてその概念(安易にスピリチュアルという言葉は
使いたくないですが)が見直されて来つつある現代に、
何かプラスなものをもたらしてくれそうな映画。
そういうものに特に関心が無い人でも、興味深く
鑑賞できるんじゃないかなぁと思います。
●1月27日(水)放送:
ピーター・ジャクソン監督作品。
「私の名前はスージー・サーモン。お魚みたいな名前でしょ?」
そう語るスージーの時間は、14歳で止まっています。
それは、何者かに突然命を奪われてしまったから。
スージーの死後、残された彼女の家族はそれまではとても仲良く
平和に暮らしていたのに、突然の悲劇に歯車が狂い出します。
スージーの父親は、犯人探しに明け暮れる日々を過ごし、
母親は、スージーを守ってあげることができなかったという
どうしようもない罪悪感に苛まれ、ついに家を出てしまいます。
心配な家族のこと、初恋の人のこと、そして犯人のこと・・・
天国にたどり着いたスージーは、地上にいる家族や友達を見守り、
そして自分の想いが彼らに届くよう、必死に願います。
果たしてスージーの願いは叶えられるのでしょうか?
*
幸せな女の子に訪れた、あまりにも不幸な出来事。
本人も、そして彼女の周りの人達にも受け入れ難い事実が、
どういう結末を迎えるのか・・・
例えば神様でもいいし先祖でもいいけど、地上から天に向かって
願ったことが、必ずしも叶えられるわけじゃないですよね。
では天国からはどうでしょう?強く願っても、地上には思いが
届きにくかったりして、願いを叶えてあげられないよゴメンね〜
ってこともあるのかも知れません。“天国にいるからといって、
決して万能では無い”ってことなんでしょう。。。
…って、なぜかこの映画を観て学習しました。これからは、
神様仏様にあまり無理なお願いはしないようにしよう。
冗談はさておいて、包み込まれるような安堵感を覚える映画
だったことは間違いありません。スージー役のシアーシャ・
ローナンちゃんの青い澄みきった瞳の様に綺麗で、不思議。
あと、スーザン・サランドンが演じる不良っぽいおばあちゃんが
ナイスキャラクターで、映画にある種の明るさを添えてくれます。
ユナイテッドシネマ福岡ほかにて1/29(金)より公開です。