ブックブックブック
さて前回に引き続き今回も、過日morning wave火曜の放送中に紹介した本の情報を、一気アップいきます!!
しかし!今月中に放送に追いつくかどうか危ぶまれているようです(前回の日記のコメントをご参照下さい・苦笑)!!うわーん!急ぐべしぃ~~~!!!
●4月24日放送:
佐藤雅彦「プチ哲学」
哲学といっても、決して難しい内容ではありません。
佐藤雅彦さんならではのキャッチーさで、色んな事象を
漫画で表現し、優しく提示→簡単に解説した文庫本。
頭に優しい本だなぁと思います。
おすすめ度:
★★★★☆
納得のロングセラー。人にプレゼントしてもいいかもです。
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●5月1日放送:
小川洋子「物語の役割」
著作「博士の愛した数式」がヒット、映画にもなった小川洋子さん。
この本は、彼女自身が創作に関する考えや手法などを述べた
講演集です。物書きに限らず、創作を行う人には何かしらヒントに
なるような事が、分かりやすい言葉で語られています。
「博士~」の温かみがありながらもどこか冴えた世界が好きな方、
初期の繊細で、やや病的にも思える独特の温度の無さが好きな方、
彼女の著作に触れた事がある方には、是非読んでもらいたい本です。
おすすめ度:
★★★☆☆
著作を読んでなくても大丈夫ですが、読んでたらもっと面白いかも!
ちなみに5/19(土)「博士の愛した数式」はTVで放映されるようです!
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●5月8日放送:
絲山秋子「ダーティ・ワーク」
短編小説のオムニバス。
ギタリストの熊井(何だか男前な女子。本人はちょっと気にしてる)と、
学生の頃一緒にバンドをしていたTTとの関係を軸に、時折彼女らを
取り巻く人達のエピソードを絡めながら進む物語。
絲山さんの作品全てに言えることですが、登場人物は一見ドライな
感じ(人物描写についてもそう言える部分があります)ですが、実は
人ってそれぞれ繊細な部分を持ち合わせているんだよ、ということを
押し付けがましくなく表現してあって、そんなところがとても好きです。
ちなみに、本のタイトルと短編各章には、ローリング・ストーンズの
曲名がつけられています。
おすすめ度:
★★★★☆+(★×0.5)
ちなみにマイフェイヴァリット・絲山作品は、『袋小路の男』です。