junbunnyのブログ

2年ほどブログを休んでたけど、はてなに引っ越して再開。文と全然関係ない写真が貼られていることがありますが、ぼちぼち整えていきます。

今は昔のこんなこと

ニンニキニキニキ、ニンニキニキニキ・・・と聞いて、

ピンときた私、そして「?」だったディレクターさん。

morning waveは、そんなジェネレーションギャップ・コンビでお送りしています。

その答えは、伊東四朗さん「ニン!」・・・ではなくて、

その昔放送されてた、ドリフの西遊記(人形劇)のテーマソング!!

志村さんが孫悟空で、いかりや長さんが三蔵法師だったんだけど。

今は知ってる人の方が少ないでしょうね〜。私もかろうじて覚えてますが。

さて今回番組中にご紹介した本は、そんな感じで「昔」がキーワードです。

●5月29日放送:

佐藤愛子今は昔のこんなこと(文春新書)

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大正12年うまれの佐藤さん。私の大好きな作家の一人です。

腰巻、五右衛門風呂、褌、カンカン帽、モダンガール・・・等々。

現代にあってなかなか見かけなくなった類いの日本の文化等について、綴ったエッセイです。佐藤さんならではの“おもろい”けど決して下品にならないユーモアが散りばめられています。“おばあちゃんの昔話”的エッセイと言っても良いかも。

中に“アッパッパ”の章があります。分かりますか?アッパッパ。

これは木綿の布地を簡単に裁って筒状にし、それに小さな袖をつけて、胸元はまるくくっただけの“簡単服”の事で、関東大震災の後に、着物に代わって流行ったとのこと。

そう言えばうちの母、夏はホームウェアとして木綿のワンピースを着てますが、昔の名残なのかやはり“アッパッパ”って呼んでますねぇ。しかし、なんでアッパッパなんでしょう?家で着るくつろいだ服の名称としては、力の抜けた感じといい、ナイスネーミングだと思いますがねアッパッパ。

おすすめ度:

★★★☆☆

“憤怒の作家”とも言われる佐藤さんのお人柄(女性でありながら、まるで武士のように勇ましく、何だか歪んだ現代社会を「ケシカラン」と一喝する…でもその怒声には、人間として忘れてはいけない事を諭すような大きな愛、そして度量の広さを感じるのです)がよく表れた、他のエッセイもおすすめです。『我が老後』シリーズも面白い!