ボルベール〔帰郷〕
ペドロ・アルモドバル監督の映画を観るのは、ほんっと久しぶりでした!
『オール・アバウト・マイ・マザー』以来かも。
色彩豊か、情感豊か。
コミカルな部分もあるけど、泣ける。
そんなアルモドバルの世界が堪能できますよ~
●7月4日放送:
もうハリウッドでもすっかりメジャーな女優になってしまった(その昔トム・クルーズとも付き合ってましたね~)、スペイン女優のペネロペ・クルス演じる、主人公のライムンダ。失業中の夫と15歳の娘・パウラと3人暮らしの彼女は、家計を支えるために働きづめの毎日を過ごしていました。
そんなある夜、仕事から帰ったライムンダに、パウラが衝撃の告白をします。その内容は「キッチンに居たら、パパが後ろから私を襲ってきた。パパは私を『本当の子供じゃないから』と言った。ナイフを見せたら止めるだろうと思ったけど、パパは私に刺す気が無いと思って、構わず関係を迫ってきて、そして・・・」キッチンの床には、夫の死体が。
一方、同じ日の夜、幼い頃に火事で他界した両親の代わりにライムンダを育ててくれた、一人暮らしの故郷の伯母の訃報が入る。パウラを守るためにも目の前の夫の死体をどうにかするのが先決と考えたライムンダは、訃報を知らせてくれた姉・ソーレと伯母の隣人・アグスティナに葬儀を任せることに。その後、葬儀を終えて自宅に戻ったソーレの車のトランクには、信じられないお土産が・・・!!!
少々複雑な設定ながら、ところどころ独特のコミカルさがあって面白かったです!
やはりアルモドバルと言えば、パキッとした色彩のコントラスト!!
赤が映え、青が映え・・・見てるだけでスペインの空気感がちょっと感じ取れそうな。
おすすめ度:
★★★☆☆+(☆×0.5)
少々ツッコミたくなる部分もあるんですが…(亭主の死体のこととか)。
ペネロペ・クルスがやたら綺麗で、ほんと目を奪われます。