アジ美いろいろ。
福岡アジア美術館、略してアジ美は、安価な観覧料で面白い展示をいっぱい観ることができるし、しかも施設はスペースが広く綺麗なので、私のお気に入りの場所でもあります。
そんなアジ美に行ってきました。
●7月9日放送:
「ポップ魂〜現代美術と大衆文化〜」
「ようこそ、物語の森へ」
アジアギャラリーAとBでそれぞれ開催されてる展示です。入場料一括(一般料金ですと¥200)で両方観ることができます。
まず、「ポップ魂」。
漫画やアニメ、ゲームなどの現代の大衆文化の中で育ってきた、アジアの作家達の作品が展示してあります。ビデオゲームとして遊べる映像作品や、誰もが知ってるキャラクターを作品の中に盛り込んだ絵画など、観てて楽しいものが多かったです!
そして、「ようこそ、物語の森へ」。
アジア各地に伝わる神話や伝説をモチーフにした絵画などの作品を展示してあります。
まず最初にお目見えするのが、インドの神話。ヒンドゥー教の神・クリシュナ(インドのイケメン神様!)や、同じくガネーシャ(首から上が白い象)の話にまつわる絵が並んでいます。
ガネーシャがどうして首から上が象なのか?というエピソードは面白いです。
パールヴァティという女性の神様が、かわいい子供が欲しくて自分の垢(!)を擦り落として作ったのがガネーシャでした。垢から作られたとはいえガネーシャは美男子で、母・パールヴァティのお気に入りでした。
ある日パールヴァティはガネーシャに「水浴びをするから、誰も来ないように門の前で見張ってておくれ」と頼みます。賢いガネーシャは、母の言いつけ通り誰も家の中に入れませんでした。しかしパールヴァティの夫であるシヴァ神が帰ってきても、ガネーシャは頑として中に入れなかったため、怒ったシヴァ神はガネーシャの首をはね、遠くに投げ捨ててしまいました。
大事な息子の首をはねられ、パールヴァティは激怒します(怒ると戦いの神に変身するので、シヴァ神よりも強い!)。シヴァ神はガネーシャの首を探しに出かけますが、とうとう見つからず、旅の最初に出会った象の首を切り落として持ち帰り、これをガネーシャの胴体にくっつけた・・・という訳で、首から上は象さんなんです。ちなみにガネーシャは、インドで最も愛されている神様なんだそうですよ。
他にも、アジア各国に伝わる民話に関するものなど、アジアらしさ満載な作品を観れますよ♪
「ポップ魂〜現代美術と大衆文化〜」は10月2日(火)まで、
「ようこそ、物語の森へ」は9月4日(火)まで、
福岡アジア美術館で展示があってます。