一枚の葉書から
いつもお世話になっているギャラリーMORYTAさんから、個展のお知らせを頂きました。
葉書に印刷してある絵も素敵ですが、実際にギャラリーに足を運ぶと更に何枚もの
心惹かれる絵に逢えるので、いつも楽しみなのです。
●10月15日(月)放送:
伊藤久三郎展
日本の抽象洋画の先駆者である伊藤久三郎は1906年に生まれ、
その後1977年に亡くなりました。という訳で遺作展なんですが・・・
30年前に亡くなった方が描いたとは思えない、新しさを感じます。
前衛的なのに、じっと絵を見ていると、画面の奥から温かさのようなものを感じます。
とても不思議な感じです。何故でしょう?
海外の画家が描いた抽象画には、硬質な印象でやや受け入れ難いものもありますが、
伊藤久三郎の絵の場合、たとえ寒色系の色が使われた絵であっても、そういう“冷たさ”を
感じるという事がありませんでした。自分が画家と同じ日本人だからなんでしょうか?
抽象画って、論理的な頭で見るものではなく、感覚的に捉えるもので良いと思います。
だから、この個展の良さをうまくお伝えするのも(いつもの事ながら)難しいのですが…。
ぜひ一度、ギャラリーにお出かけ下さい。実際に見て感じて欲しいです。
私は今回の展示、見てて気分が落ち着くような感じでした。
伊藤久三郎展は、ギャラリーMORYTAにて10/28(日)まで開催です。(12時〜20時、月曜休廊)