詩人の知恵
それが小さな事であれ大きな事であれ、悩みや疑問は人が生きていく上では付きもの。
でも、出来るだけ悩まずに、疑問は解決して、スッキリした気持ちで毎日過ごしたい!
そうは言ってもなかなかねぇ。というのが現状ではありますが・・・
今回ご紹介する一冊の本に、生きる上での何らかのヒントが隠されているかも知れません。
その知恵を授けてくれるのは、詩人の谷川俊太郎さんです。
●10月30日(火)放送:
谷川俊太郎質問箱
人気サイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載されたコーナーが元になって出来た本です。
『どうして人間は死ぬの?』という質問から、『カゴから出てるのがフランスパンなら
かっこいいのに、長ネギだとそうじゃないのは何故?』という質問などさまざま。
全部で64の質問に対し、谷川さんの機知に富んだ回答が載っています。
その回答は大らかな感じがするものばかりで、「1+1=2」というきちっとした答えが
出るような質問では無くても、明解であり明快な名回答なのです。
上記の『どうして人間は死ぬの?』という質問をしたのは、6歳の女の子でした。実際に
投稿してきたのはその質問の答えに困ったお母さんでしたが、これに対し谷川さんは
『僕がお母さんだったら「お母さんだって死ぬのはいやだよ」と言って子供をぎゅーっと
抱きしめて、一緒に泣く。その後で一緒にお茶をします。こういう深い問いかけには、
頭だけじゃなく心と体も使って答えましょう』と回答されています。
・・・うーん素晴らしい。
“その後で一緒にお茶”っていうのがまた、何かイイと思いませんか?
その他にも素敵なQ&Aがいっぱいのこの本。面白いのでオススメですよ〜。
おすすめ度:
★★★★★
本の中に『谷川さんがもし年が近かったら、つい好きになると思います』(←坂本美雨さん
の言葉)とあって、思わず「私も!!!」と言ってしまいました。