junbunnyのブログ

2年ほどブログを休んでたけど、はてなに引っ越して再開。文と全然関係ない写真が貼られていることがありますが、ぼちぼち整えていきます。

神様みたい!

先頃、サイクロンの発生により、多くの被害を受けたバングラデシュ

多くの方が命を失ったり、生活が困難になったりと大変な事態のようです。

ニュースが多方面で流れている頃、バングラデシュ在住のアーティストの

展覧会が福岡アジア美術館で行われている事を、番組で紹介する予定に

していたので衝撃でした。

ご無事だったんでしょうか・・・?安否が気になります。

●11月19日(月)放送:

ニルーファル・チャマン展

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バングラデシュの現代美術作家の中でも強烈な個性の持ち主と評される、

ニルーファル・チャマン。確かに展示してある作品は原色を使ったものが多く

かなり目に焼き付くようなものばかりでした。

そんなニルーファルさんも、原色中心の絵を描く以前は白黒で描くことが殆ど

だったと言います。隣国のインドに留学して以降、画風が変化したそうです。

画家にとって、知らない土地に行く事ってターニングポイントになるんですね。

中にはキース・ヘリングっぽい絵もあったりして面白かったです。

ニルーファルさんの絵に登場する風変わりな人物たちは、無表情で変てこな

ポーズをとってるものばかりでした。とてもユーモラスで、自由奔放な絵たち。

眺めていると心が温かくなるような感じがします。決して宗教色が強いわけ

では無いんですが、神様がヒト達を温かい目で見つめて描いた絵のようにも

見えます。きっと作者ご自身、すごく大らかで優しい方なのではと、絵を観て

想像しています。

立体作品も面白いので必見です。正直なところ観に行く前はそれ程期待は

していなかったんですが、実際に観に行って良かったと思える展覧会でした。

ニルーファル・チャマン展は12月11日(火)まで福岡アジア美術館にて開催

です(アジアギャラリーB)。

※アジアギャラリーAで12月25日(火)まで行われる“記憶の衣服、心の布”

展もおしゃれで繊細ですごく良かったですよ。両方抱き合わせで観覧できて

一般料金200円は、かなり得した気分でした。