目から汗が・・・
“犬の十戒”って、ご存じですか?
この作者不詳の英語の詩は、犬の立場から飼い主である人間へ向けた、
10項目のお願いです。世界中で話題になっている“犬の十戒”ですが、
これを題材にした『犬と私の10の約束』が、田中麗奈さん主演で映画化
され、来年3月に公開が決まっています。
今回は、その原作本をご紹介します。
●12月11日(火)放送:
函館に住む主人公のあかり。中学生の時に、ゴールデンレトリーバーの子犬が
家にやって来ます。時を同じくして、あかりの母親が急病で入院してしまいます。
入院先の病室で、母はあかりに「犬を飼う時は、犬と10の約束をしなきゃいけない
のよ」と告げます…。(→ここで出て来る10の約束は“犬の十戒”がベースです)
ソックスと名付けられた犬と暮らしながら、母の病死や父の転勤、好きな男の子
との出会いと別れなどを経験しながら、あかりは成長します。その物語の中に、
読み手に対して色々なメッセージが込められています。
旅行などで長く留守にする時には、誰が犬の面倒をみるの?とか、
急に転居が決まった時に、犬の居場所は果たしてあるの?とか。
犬を飼う事は楽しくて良い面ばかりじゃなく、リスクも負うという事を教えてくれます。
犬だけじゃなく動物を飼う前に考えなければならない一番大事な事ですものね。
きっとこの本には小さな子供の読者も多いでしょうから、人より短くて大事な動物の
命の事を、読んで学ぶ事が出来ればいいなぁと思います。
“10の約束”に関しては、自分が犬になった気持ちで読んでしまう私です。
「私が歳を取っても仲良くして下さい」
「あなたには学校もあるし友達もいるけれど、私にはあなたしかいません」
「私が死ぬ時、お願いです、側にいて下さい。どうか覚えていて下さい、
私がずっとあなたを愛していた事を」
特にこの上の3つのくだりは何回読んでも胸がぎゅーっと締め付けられて、
目頭が熱くなります。ああ、切ない…。
おすすめ度:
★★★★★
動物と一緒に暮らすのって、色んな学びがあるものですね。