ひとのちから
韓流ブームで、より日本に身近になった韓国。とは言え韓国の美術作品って、
これまであまり目にした事が無いような気がします。
今回は、福岡アジア美術館で行われている、韓国の歴史的背景が強く表れた
展覧会をご紹介します。
●12月24日(月)放送:
民衆の鼓動 韓国美術のリアリズム1945〜2005
1945年から近年までの韓国美術におけるリアリズム傾向を紹介した
展覧会です。
日本の植民地から解放されて後に起こった朝鮮戦争で国土が荒廃し、
戦争後も軍事的な緊張が続き、そんな中経済的な成長は遂げつつも
なかなか向上しない民衆の生活。さらには政治活動や表現の自由が
抑圧されていた…という社会情勢が強く表れた美術作品が展示して
あります。
とにかくモチーフは「人」!画面にたくさんの人を描いた作品が多く、
パワーに圧倒されます。中には全長20メートルほどもある大作も!
人々の不満や怒り、悲しみが作品に強く反映されたものが多く、
そして苦難から立ち上がろうという力強さを感じられます。
たまには、こういう“韓流”を学んでみるのはいかがでしょう?
2008年1月22日(火)まで、福岡アジア美術館にて開催です。