むむっ!
エッセイを読むのが好きです。
その人の感じている事、好きな事嫌いな事などなど・・・
書き手の人となりが分かるような気がするからです。
私の大好きな作家の絲山秋子さんがどっかで「エッセイは、
“面白がる自分”がいないと書けない」と仰ってました。
自分を客観視するって事でしょうか。自分自身と、周囲に
対する鋭い観察眼を持った人のエッセイは相当面白い!
今回ご紹介する本も、感覚の鋭い書き手さんによる物です。
●1月15日(火)放送:
自分の三つ編みをハサミで切ろうとしてる女の子の表紙絵が、
「これは何だか面白い本かも知れないぞ〜」と予感させます。
こうなればジャケ買いです。
本業は翻訳家の岸本佐知子さん。この本には、いじめられっ子
だった幼少時の話や、翻訳家になる前にOLをしていた時の事、
そして本業の翻訳に関連する事など、色んなお話が収められて
います。
よく学校のクラスに、あまり目立たず無口だけど、喋ってみると
色んな事を知ってて、物事を斜めから見てるけど憎めないって
感じの子が一人は居るものですが、まさに岸本さんはそういう
子供時代を過ごされた人のような印象を受けます。
ご自身が手がけた翻訳本についての記述では、その本の良さ
を分かりやすく解説してあって、いつか読みたい!と思いました。
きっと岸本さんが訳した本なだけに、どこかシュールで面白いん
だろうなぁと期待しています。
日常生活において、普通の人だとあまり気にならないところが、
私はどうしても気になる!という方、きっとこの本が何かの役に
立つかも知れません。
おすすめ度:
★★★★★
笑いの質にこだわりのある方にもオススメしたい本です。
とにかく言葉の遣い方のセンスが光ってて上手い!