どれも素敵で目移りします。
どういう訳か子供の頃から、箱とか器とかの容れ物が大好きな私。
どんなに安価なものであれ、買う時には何らかのこだわりが必要と
思っています。
しかしながら、高くてとてもじゃないけど手の届かない器に関しては、
コレクターさんにおまかせです。
という訳で、今回は福岡市美術館に行ってきました。
●1月21日(月)放送:
美の求道者・安宅英一の眼
安宅コレクション
かつて日本の十大商社であった安宅産業株式会社が、一事業として
約1,000点もの東洋陶磁を収集したものが安宅コレクションです。
会社が事実上の倒産に追い込まれて以降は大阪市に寄贈されて、
大阪市立東洋陶磁美術館に収蔵されています。
高麗青磁を中心に、様々な国、様々な時代の美しい古陶磁を展示。
どれを見ても、間違いなく美しい!繊細で上品。厳選された品々です。
コレクション展って、時々「特に美しいとも思わないけど、へぇ、値打ち
あるのねぇ〜」と、物によっては殆ど心を動かされない場合もあります。
それは私がド素人だからという理由が大きいのかも知れませんが、
正直「高けりゃ良いってもんじゃない!」と思う事ってありませんか?
展示してあるのに、惹かれる部分が少なく、スルーしちゃうような。
でもこの安宅コレクションは、ひとつひとつじっくり拝見致しました。
wikiの安宅産業の記述には英一氏に対し結構批判的な事が書かれていますが、
優れた審美眼のお持ちな事は、コレクションを観れば一目瞭然です。
他にも音楽を愛して、東京藝大には安宅賞という奨学金もあります。
美しいものには目がない人だったんでしょうね・・・
殆ど文章を残さなかったという安宅英一氏が生前語った言葉には、
コレクションに対するこだわりを感じさせるような印象的な一言も。
たくさん集められているけれど、どれも品格をたたえた品物ばかり。
きっと観て損は無いと思います!特に、陶磁器の勉強をしている人や、
絵の勉強をしている人、服飾デザインの勉強をしている人などなど…
美に携わる人に、何らかのヒントを与えてくれるように思います。
2月17日(日)まで、福岡市美術館で開催です。
※月曜休館(月曜が祝日の場合は翌火曜が休館)
※開館時間は9:30〜17:30(入館は17:00まで)