自然に手と手を合わせたくなるような。
その生涯が映画で描かれたこともあり、日本人の間でも知名度の高い
ジャン=ジャック・アノー監督の『セブン・イヤーズ・イン・チベット』では、
少年時代のダライ・ラマ14世と登山家のハインリヒ・ハラー(演じるは
ブラッド・ピットでしたね〜)との交流が描かれ、それはヒットしました。
TVでも何度か放映されましたね。
そしてマーティン・スコセッシ監督の映画『クンドゥン』ではその半生が
描かれました。
若くして自由と国を失い、未だ亡命者であるダライ・ラマ14世。
重い責任を抱えて生きている方ですが、たくさんの人達に向けて
発せられたメッセージは優しく、温かく心に届きます。
●2月5日(火)放送:
ダライ・ラマ14世の法名は“テンジン・ギャツォ”。テ・ン・ジ・ンですっ!
もう、これは天神エフエムの番組で紹介するしかないと(笑)。
それは置いといて・・・
ダライ・ラマ14世がこれまでにインタビューなどで発した言葉を集め、
「生きる意味」「愛」「家族」「怒り、悲しみ」「望み」とそれぞれカテゴリに
分けて掲載してあります。ダライ・ラマ14世の写真やチベット亡命政府
ダラムサラの風景、そしてそこに暮らす人達の写真も載せてあります。
自分自身を大事にし、そして人にも愛を与えることの大切さ。時には
肩の力を抜く必要性を説いた言葉など・・・
この本は、心の凝りがほぐれます。くよくよしている自分が嫌だなぁ、
どうにかしたいなぁと思った時、ページを捲ってみる事をお勧めします。
これまで悩んでいた事が小さな事に思えたり、少し気楽になったり。
法衣を纏っているところを隠せば、何だか日本人にとって親しみ易い
お顔のダライ・ラマ14世。隣近所に住んでるお爺ちゃんに、そっくりな
人がいそうな感じなのも、魅力の一つかも知れません。
おすすめ度:
★★★★☆
“平和目的という名目の戦争が、現実には人の命を燃料とした
火事である”との例えには、胸を打たれました。