本当に欲しかった幸せって?
20世紀を代表するオペラ歌手と言えば、マリア・カラス。
世界最高にして不世出のプリマドンナと言われた彼女は、
没後30年経った現在でも高い人気を誇っています。
歌手としての才能のみならず、その美貌がもてはやされる一方、
激しい気性の持ち主でもあり、私生活のスキャンダラスな部分も
注目を集めてきたマリア・カラス。
一人の女性としての生涯において、彼女が本当に求めたものは?
ディーヴァとしてではなく、愛を求める女性としてのマリア・カラスの
姿を、実際にあった出来事を踏まえ映画化した作品をご紹介します。
●2月6日(水)放送:
マリア・カラスが、世界一の富豪・海運王のオナシスと恋におちたのは、
夫でマネージャーでもあるメネギーニとの結婚生活に危機が訪れた
時期と奇しくも重なっていました。
歌手として大成功を収めた功績は、夫の辣腕ぶりにかかっている部分も
大きかったのですが、妻が仕事に関して精神的な負担を抱えている事に
気付かなかったが故に、夫婦の間に深い溝が出来てしまいます。
そんな中、自分と同じギリシャ人で、情熱的なオナシスに出会った彼女。
夫との離婚を決意、歌やこれまでに博した名声を捨てる覚悟でオナシス
との愛を選択しますが。。。
ところがオナシスは恋多き男。光り輝く“歌姫”としてのカラスに興味が
あった訳で、家で自分の帰りを待つ“普通の女性”には価値を見出さず、
結局9年間続いた二人の関係も結婚には至らず、オナシスの裏切りに
よって幕を閉じます。それは新聞記事によってカラスに知らされました。
オナシスの結婚相手は、アメリカ大統領の未亡人ジャクリーン・ケネディ。
この事実は深くカラスを絶望させ、彼女はその後一生独身を貫きます。
マリア・カラス最後の恋は、2月16日(土)よりKBCシネマにて公開中です。
おすすめ度:
★★★☆☆+(★×0.5)
歌で大成功を収めた彼女が全てを投げ出そうとしても叶わなかった、
普通の女性としての家庭的な生き方。幸せって一体何なんでしょう?