旅に喧嘩はつきもの!?
『ロイヤル・テネンバウムズ』のウェス・アンダーソン監督作品と聞くと、
きっとむっちゃクセのある登場人物が続々出て来るんだろうなぁ〜と
想像出来ます。
今回ご紹介する映画は、その想像を裏切らない濃い人物達が織りなす
旅物語。
では、出発進行〜!
●3月19日(水)放送:
偉大な父親の死後、1年もの間絶交していたフランシス、ピーター、ジャックの3兄弟。
インド北西部を走る列車・ダージリン急行に乗り“スピリチュアルな”旅をする事によって、
もう一度兄弟間の結束を固くしようと、長男のフランシスが弟達に呼びかけます。
長男のフランシスは異常な位の仕切り屋、次男のピーターはそんなフランシスと犬猿の仲。
そして失恋のショックを引きずりながらダージリン急行に乗り込む三男のジャックはと言うと
女の子に目がなく、列車のキャビンアテンダントに手を出す始末。
珍道中としか言いようのない3兄弟の旅。四六時中喧嘩ばかりの彼らは数々のハプニングを
引き起こし、やがて列車から追い出されてしまいます。途方に暮れる彼らの向かう先は、父の
死後行方不明になっていた母親のもと。何でも現在尼僧をしていることが判明し、3人は母親の
居るヒマラヤの修道院を目指します。
本編の前に上映される短編『ホテル・シュヴァリエ』では、三男ジャックと別れた恋人の、
パリでのひと時が描かれています(今思えば、番外編が本編より先に始まるところ自体、
ちょっとヘンかも知れない…)。スタイリッシュでエキセントリックな映画『ダージリン急行』は、
シネ・リーブル博多駅にて公開中です。
おすすめ度:
★★★★☆
ファッションや小道具がオサレ〜なのですよ。劇中に登場する3兄弟のお揃いのラゲッジは、
この映画のために特別にマーク・ジェイコブズがデザインしたものです。