junbunnyのブログ

2年ほどブログを休んでたけど、はてなに引っ越して再開。文と全然関係ない写真が貼られていることがありますが、ぼちぼち整えていきます。

その血は黒かった。

自分の住む世界とはかけ離れてて、しかも波乱万丈の人生を歩む人の話って、

何だか興味深いものだと思いませんか?

今回ご紹介する映画は、一介の鉱山労働者が石油王に成り上がる物語。

主演のダニエル・デイ=ルイスが、この作品で2度目のアカデミー主演男優賞を

受賞したことでも知られています。本作は、アカデミー撮影賞も受賞。

その他全米批評家協会賞など、数々の賞を受賞している話題の作品です。

●4月30日(水)放送:

There Will Be Blood

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ポール・トーマス・アンダーソン(PTA!)監督作品。

舞台は20世紀初頭のアメリカ。山師のプレインヴュー(ダニエル・デイ=ルイス)が

鉱山や石油を掘り当て、石油王にのし上がっていく物語です。

幼い息子H.W.を傍らに連れて、土地の売買に関することなどをがっちり交渉する

プレインヴューは、ある青年から「自分の故郷の広大な土地に石油が眠っている」

との情報を聞きつけ、アメリカ西部の小さな町リトル・ボストンに赴きます。

作物の育たない荒れ果てたその町で、豊富な経験を基に調査を進めた結果

一筋の光を見出したプレインヴューは、次々と土地を安く買い占めていきます。

そこに油井を建造して見事に石油を掘り当てる事が出来ますが、元々土地に

住んでいた人との対立も。地元の老人達を中心に熱烈な信者を持つ教会の

若いカリスマ的な牧師・イーライとは、教会への寄付の件で激しく対立します。

そして、自分の身内に起こるトラブルの数々。元々我が道を行くプレインヴュー

でしたが、富や権力を手にしていく過程で、一層人間不信が募っていきます。

目的の為にガツガツ突き進むプレインヴューは、正にアメリカンドリームの象徴。

その裏にあるものを、石油のごとく黒くドロリと描き出した映画。

『There Will Be Blood』は、5月3日からシネテリエ天神他にて公開です。

おすすめ度:

★★★★★★

あれ?★5個で満点なのに6個?…その位面白かったです。

市民ケーン』を観て面白かった!って方には特におすすめ。