あの頃『檸檬』が大好きでした
学校に通っていた頃…5月って、まだまだ教科書がパリッとしてて、
新しい匂いが残ってたりしますよね〜懐かしい。
さて今回ご紹介する本は、中学や高校の国語の教科書から、
数編の小説をセレクトして一冊にまとめたものです。
●5月13日(火)放送:
“バザールでござーる”“ポリンキー”“ピタゴラスイッチ”などで知られる、
メディアクリエイターの佐藤雅彦さん。お父様が学校の先生だったそうで、
子供の頃は、書斎に置いてある膨大な量の国語の教科書を読みふけって
いたそうです。
そんな佐藤さんが選んだ小説は、様々な「面白さ」に溢れています。
ひと昔ふた昔前の日本が舞台である小説が多かったりするんですが、
それぞれ、しみじみと味わいがあります。清々しい印象を受けるもの、
皮肉な結末を迎えるもの等々。教科書に載ったものだけあって、妙な
難解さが無いところも読みやすくて良いと思います。
収録されているのは、芥川龍之介、菊池寛、横光利一、安部公房…
その他の小説家達の作品です。
ひとくちに「面白い」と言っても、大声で笑えるようなものが載っている
わけではありませんが、ほんのちょっと懐かしさに浸りたい時などに、
ぱらぱらと頁をめくるのも一興かと思います。
おすすめ度:
★★★☆☆
本のデザイン(字体とか)も、温かい感じを受けて◎です。
ただ、もうちょっとお手頃価格でも良さそうな気も。[税別1,300円]