心を強くしたいと。
物事にやたら動じてしまった時。
心の平静さを保てない時。
「修行が足り〜〜ん!!」
と、自分でも思います。
そんな私だから、こういう本を手に取ってしまうのでしょうか。
今回ご紹介する本の著者は、お坊様です。
●5月27日(火)放送:
著者の小池さんは、東大教養学部を卒業後、僧籍を取得した
というお坊様です。
とかくこの世は、人との関わり無くしては生きられないものです。
「対人ストレス」という言葉があるように、人間関係には必ずと
言ってよい位生じる摩擦、軋轢、対立、etc...
現代社会において、そういった「うざい」ものから逃れるには?
自分が生きやすくなる為に、周りを変える事は難しいものです。
ならば「自分」が変わってみては?「相手に変わって欲しい」と
思うのは、著者曰く“欲と怒りの心”なんだそうです。
人は自分が思っているよりも“自分濃度”が高いもの。これが
生きる上での様々な局面において、生きにくくなる原因とか。
要は執着することから逃れろという事ですね。
面白いのが「身近な人にこそ“この人は他人”という意識を
持ち、ほどほどに幻滅しましょう」という著者の言葉。
身近だからと言って安心して馴れ合いにならず、他人として
敬意を持てば、長きに渡って良い関係を保てるという事。
そして、いくら気が合う相手でも完全に分かり合う事は不可能
だし、人は「他人」に対してはそう多くを望まないものだから、
自分の望む事をそのまましてくれるはずが無いと考える事が
“ほどほどの幻滅”という訳です。
自分に対しても他人に対しても、ほどよくドライであることが、
楽に生きる秘訣なのかも知れませんね。
おすすめ度:
★★★☆☆+(★×0.5)
読みにくい文体(「申しおき候はむ」とか…)が頻出するのが
やや気になります。空気感を伝えたいんでしょうけど。