あなたはどのディランが好き?
音楽好きな方なら、耳にしたであろう名前「ボブ・ディラン」。
先日5/24に67歳の誕生日を迎えたボブ・ディラン。現役トップアーティストとして
多くのミュージシャンに影響を与え、彼を指して“生ける伝説”という言葉もあるほど。
名前を知らなくても、きっとどこかで彼の楽曲を聴いた事があるはず。
ちなみに私が知ったのは、RCサクセションの『COVERS』でした!
その答えは〜、風の中さ〜、風〜が、知ってるだけさ〜♪
●5月28日(水)放送:
トッド・ヘインズ監督作品。
ボブ・ディランの伝記的映画…とは言えこの映画、一筋縄ではいきません。
ディランの生き様に基づいた、ディラン“的”な人物を6人の俳優が演じて
いるという異色の作品なのです。
1962年のデビュー以来、激動の人生を送ってきたボブ・ディラン。この映画は
“詩人、アウトロー、映画スター、革命家、ロックスター、放浪者”…と、多様な
彼の人生を6つの顔に分けて断片的に綴ってあります。
デビュー前の、黒人ブルースシンガーに傾倒しつつアメリカ各地を旅していた
頃のディランを投影した人物を演じるのは、なんと11歳の黒人の少年。
初期のフォークソングと訣別し、ロックン・ロールに華々しく転身したディラン。
その頃の彼を投影した男「ジュード」役には、女優のケイト・ブランシェット。
残る四人の“ディラン的な人物”を演じるのはリチャード・ギア、ヒース・レジャー、
クリスチャン・ベイル、ベン・ウィショー。俳優陣も豪華です。
“世界で最もかっこいい60代”ランキングがあれば、きっとボブ・ディランは
上位にランクインするでしょう。そんな彼の人生を綴った映画も、ひたすら
かっこいい出来。KBCシネマで5/24(ディランの誕生日!)から公開中です。
おすすめ度:
★★★★☆
映画のタイトルが“I'm not there”というのも、意味ありげで面白いですね。
スクリーン上の人物はディランであって、ディランでない。またはその逆。のような。