junbunnyのブログ

2年ほどブログを休んでたけど、はてなに引っ越して再開。文と全然関係ない写真が貼られていることがありますが、ぼちぼち整えていきます。

Papa ♥ his son

まもなく父の日ですね。

ところで。

世のお父様方はどの位子育てに参加していらっしゃるのでしょう…?

ちなみに、私の周りのベストファーザーは、FREEWAVEのH局長でーす!!

お世辞じゃなく、お子さん達をとても可愛がっていらっしゃる、良きパパさん

なのです。赤ちゃんを抱っこしたお姿は、周りに♥マークがぽわぽわ〜っと

飛び回っているように見えて、こっちまで何だか幸せな気分になるのでした(´∀`)

という訳で、今回ご紹介する本の主題は「パパの子育て」です。

●6月10日(火)放送:

野崎歓赤ちゃん教育

b_knozbe.jpg

五月女ケイ子さんによる表紙絵もイイ感じ。

著者の野崎歓さんは、東大の仏文科の先生です。

この本が面白いのは、文学者ならではの論文調の記述で

“育児”が綴られているところです。

フランスの文学にまつわる人物や作品を引き合いに出して綴られています。

例えば、父親になることに恐怖を感じていた詩人マラルメの事であるとか、

カミュがとても可愛がっていた双子の事をどういう訳か“ペスト”“コレラ”と

呼んでいた事とか。フランスの作家が生まれ育った背景などの記述もあり。

そういった文学的な記述に、現代の日本に生まれ育つ“乗り物マニア”の

息子さんの可愛らしい成長ぶりを関連づけて綴られていたりします。

客観的に綴ろうという基本姿勢が見える中、“親ばか”と自嘲しながらも

可愛い子供の事を語る時には主観的な感じで、それがまた微笑ましい。

「文学」と「育児」という相当かけ離れている印象の、2つのキーワード。

これがすんなり融合していて読みやすく、大変興味深い育児エッセイです。

おすすめ度:

★★★★★

小さいお子さんがいる、本好きパパさんには是非読んで欲しいなぁ。