伝説の試合。
シンプルかつ、心に響く言葉です。
「一球入魂」
野球をしない人にも広く知られているこの言葉を世に広めたのは、
早稲田大学野球部顧問を務め、後に『学生野球の父』と讃えられる
人物、飛田穂洲さんだそうです。
飛田氏が学生を指導していた頃の日本は、正に戦争の時代。
“最後の早慶戦”と呼ばれる伝説の試合を行う事に尽力した
飛田氏が登場する、実話に基づいた映画をご紹介します。
●8月6日(水)放送:
太平洋戦争真っ只中の1943年。「野球は敵国アメリカのスポーツ」だ
という理由で六大学野球が廃止されました。そして学生に対する徴兵の
猶予も停止し、近いうちに学生達の徴兵が始まる…という頃のお話です。
早稲田大学野球部員の一人、戸田順治(渡辺大)の目を通して語られます。
早稲田大学野球部顧問の飛田穂洲(柄本明)は、それでも出陣の日までは
学生達と野球を続けるという頑な意志を持って指導を続けていました。
ある日、慶応義塾大学の小泉学長(石坂浩二)が早稲田大野球部合宿所を
訪れ、飛田に「戦場へ向かう学生達への餞に、早慶戦をしませんか」と
提案します。
小泉の提案を喜んで受け入れる飛田。しかし簡単に試合が出来るご時勢
ではありません。早稲田大学総長(藤田まこと)に上申するものの、当然
のごとく却下されます。
久々に試合が出来ることで士気が高まっている、双方の大学の部員達。
どうすれば実現するのか飛田は悩みますが、一度やると決めた意志は、
それは堅いものでした。。。
数々の問題を抱えつつ“最後の早慶戦”は開催される訳ですが、
試合の場面は本当に感動的です。私も目頭が熱くなりました。
『ラストゲーム 最後の早慶戦』は、8月23日[土]よりユナイテッドシネマ
キャナルシティ13、ユナイテッドシネマ福岡他にて上映です。
おすすめ度:
★★★★☆
野球でも何でも、色んな事が自由に出来る世の中に
自分が生まれ育ったという有難さを痛感しました。