ゆるゆる楽しんで〜
難しい書物も、漫画になってるとすんなり読めたりしますよね。
最近では、近代の文豪の小説も続々と漫画化されているようです。
そんな折、本屋さんを物色中に、歴史書を漫画化した気になる一冊を
発見しました。しかも人気イラストレーター・五月女ケイ子さんに
よる作品。これは面白くない訳がない!!
●8月12日(火)放送:
「古事記」と言えば、日本史の授業でもその名前が出てきますね。
有名な“いなばの白ウサギ”のお話も「古事記」に記されている
お話のひとつ。
天と地が現れ、イザナキノミコトとイザナミノミコトが国を造る
過程も、文字で表されたものだとかなり複雑なんでしょうけれど、
五月女さんがユーモア満載で簡潔に描いてくれています。
やがて登場するアマテラスにスサノオ。もちろん天の岩戸のお話、
そしてヤマタノオロチのお話も描かれています。
名前が変化します。そこで“オオちゃん”表記で登場します。
五月女さんによると「ややこしいから」という事だそうですが、
こうして愛称で呼ぶ事によって親しみが持てて面白く読めますね。
そうそう、オオちゃんは白ウサギを助けた人物です。以降、日本
の国の王として様々な試練が彼に襲いかかるのですが、その度に
他人に助けられる事が多いラッキーボーイ。そんな運の強さも、
英雄の条件なんだとか。
五月女ケイ子さんの独特の絵のタッチだからこそ、笑いながら
読めるゆる〜い古事記が出来上がったんだと思います。
真夏の暑い時に読書なんて…という方、リラックスしながら
読んでみてはいかがでしょう?
おすすめ度:
★★★★★
ほのぼのできて、古事記の概略も分かる楽しい一冊です。