肌寒い秋の、やわらかな温もり映画。
皆さんには、真の友達はいますか?
私には、親友という言葉で表すのは少々くすぐったく感じるけど、
「この人に出会えて良かった!!!!」と思える友達はいます。
何回生まれ変わっても、絶対に巡りあって友達でいたい!なんて
思っています。中には、来世で結婚の約束をした人も(爆)。
今回ご紹介する映画は、大人の友情物語。
大人になると、子供の頃みたいな“親友ごっこ”は通用しません。
心と心が通じ合い、温かい友情が生まれる過程が綴られています。
●10月2日(木)放送:
パトリス・ルコント監督作品。
美術商のフランソワには真の友達がいません。彼は無自覚でしたが、
自分の誕生日のディナーに集まった知人達の口から、衝撃の言葉が
発せられます。「君の葬式に参列する人なんかいない」と言われて、
自らの人望の無さにショックを受けるフランソワ。ディナーの席に
集まった人達ですが、決して彼の友達では無いという事実・・・
しかし彼はムキになり、ビジネスパートナーの女性・カトリーヌと
賭けをします。それはフランソワが彼女に、親友だと証明できる人
を紹介する事。賭けの対象は、フランソワが半ば無理矢理競売で
落札した、紀元前5世紀のギリシャの壷。リミットは10日以内。
あらゆる知人を訪ねて『君と僕とは親友だよな?』と問うも、全て
空振りに終わるフランソワ。物にしか興味の無い彼は、人生を通し
真の友情を育む事が皆無だったらしい。
そんな時、ひょんな事でタクシー運転手のブリュノと知り合います。
ブリュノは愛想が良く、見知らぬ人ともさらりと仲良く接する事が
出来る人物。フランソワはそんなブリュノを見て『友達の作り方を
教えてくれ』と頼み、その日から友達作りのコツを学ぶ事に…
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お金持ちだけど(大いに)真心に欠け、気難しい顔のフランソワと、
心優しく物知りだけど、とても不器用な部分を持つブリュノ。
全くタイプの違う2人ですが、共通しているのが、どちらも孤独な
人物であるという事。お互いに足りない部分を補っていくことで、
彼らはやがて真の友情を育んでいきます。
『ぼくの大切なともだち』は、KBCシネマにて10月11日[土]より公開です。
おすすめ度:
★★★★★
この秋、ぜひ観て頂きたい作品です!
クスッと笑えたり、悲しくなったり、感動したり。
最後はほっこり心温まる事、請け合いです。