愛とは何か、考え中。。。
大都会ニューヨークが舞台。“愛”がテーマの映画をご紹介します。
切ない気持ちになる作品もあれば、心温まる愛が描かれている作品もあり。
なんとなく人恋しくなった時に観ると、優しいメッセージが受け取れます。
人それぞれの愛のかたちが美しく描かれた、短編映画の集合体。
誰もが愛を求め生きている…そして穏やかに自覚を促すような作品でした。
●2月24日(水)放送:
故アンソニー・ミンゲラ監督に捧げられたこの映画。
10人の監督による作品を、11人目の監督が紡いでいる面白いつくりです。
ナタリー・ポートマンがそのうちの1本に出演しているのに加え、ほかの
作品で監督に初挑戦したことでも話題にもなっています。
そのほか、日本からは岩井俊二監督が参加してたり、それぞれ個性に溢れた
短編の数々は、どれも愛すべきものばかり。
これから恋がはじまる予感がするようなお話から、
正に愛の結実たる結婚を題材にしたお話、
はたまた長年連れ添ったある老夫婦のお話など…
親子の愛をテーマにした、思わず顔がほころぶようなお話もあれば、
切ない愛が浮き彫りになったようなお話も。
…実は私が一番印象に残ったのが、そんな切ないお話だったんです。
急逝したアンソニー・ミンゲラ監督が遺した脚本を、「エリザベス」の
監督をつとめたシェカール・カプール監督が引き継いで撮った作品です。
かつて定宿だった5番街にあるホテルにチェックインした、元オペラ歌手の
女性と、歩くのが不自由な若いホテルマンとのやり取りを描いたお話。
この作品、とにかくディテールの美しさでは際立っていたように思います。
バルコニーの窓を開け、カーテンが風になびき、年を重ねた女性の裸足の
白い足が映る、、、特に、この一瞬にハッとさせられました。完璧な美。
映画をご覧になる方は、ぜひこのシーンを見逃さないで頂きたいです…
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他の作品についても色々語りたいところですが、長くなったのでこの辺で。
あとは劇場でぜひ!KBCシネマにて、2月27日(土)公開です。