Looking for An Blanche
私の名前は、アン・ブランシュ。
完全に、外国の名前に聞こえますよね?
そんな私には、日本的な要素が含まれています。
私を見る限り、「そんなの分からないよ」と
おっしゃるかも知れません。
実は私、“白あん”でできています。
とは言え、中に白あんが入っているわけではなく、
アーモンド、バター、卵と、合わさっているんです。
マドレーヌが、フィナンシェが、そうであるように、
私も、バターの香りに包まれています。
私と彼女たちとの決定的な違いを見出すには、
私を口にして、食べる。それ以外無いのです。
「君はベタベタしてなくて、品が良くつつましい」
よく、こんな褒め言葉をかけていただきます。
後味はさっぱりしているけれど、忘れられない存在だとも。
私を手にし、口にした人しか、私の本質は知り得ないでしょう。
福岡天神・大丸 本館地下2階の“アンリ・シャルパンティエ”で、
私を探して下さい。
―An Blanche