ジョージが肩を叩きにやってくる。
「リストラ、倒産、就職難・・・最近さぁ、不景気な言葉を耳に
することが多いけど、逆に仕事が忙しい人もいるらしいわね〜」
『その人、年間322日も出張で飛び回ってるんですってね!』
「とにかく飛行機で出張するからマイルが貯まって貯まって
しょうがないって、これが生き甲斐になってるらしいのよ〜」
『なんか、ジョージ・クルーニーと瓜二つなんでしょ、その人?』
「そうなの!てか、ジョージ・クルーニーが演じてるんだけど。
人との繋がりが希薄な生き方をしてる男って、どうよ?」
『まぁ人それぞれだけど、ジョージ・クルーニーなら許せるかな』
「あー、ねー、そりゃそうだ(笑)」
・・・はい、今回ご紹介する映画は、ジョージ・クルーニーさんが主演です。
●3月17日(水)放送:
ライアン・ビンガム。職業は、企業のリストラ宣告人。
一年中ほぼ出張中という環境の中で生まれた現象と言えば、
間もなくマイレージが1,000万マイルに達すること。
それは彼にとって密かな楽しみでもある。
彼の人生哲学は、
“バックパックに入らない人生の荷物は一切背負わない”こと。
ただ彼は、常に人に囲まれていながら、人との繋がりが希薄。
人生のあらゆる局面で、深入りすることを避けた結果なのだ。
やがて彼は、2人の女性と知り合い、ここで転機が訪れる。
1人は、彼同様出張続きの生活を送るキャリアウーマンのアレックス。
もう1人は彼の部下になる、新入社員のナタリー。確かに優秀だが、
解雇通告をネットで行えば出張を廃止できる!と提案するなど、
典型的な現代っ子らしい考え方の彼女。出張が廃止になれば、
ライアンの立場も危うくなるわけで。。。そんなライアンが、
ナタリーと組んで出張することを命じられます。
そして、ここから新たな人生観を見出す旅が始まります…!
*
確かに、人生において背負う荷物は軽い方が楽かも知れないです。
重い荷物を運ぶには体力・気力が要です。それにより自分自身が
強くなる必要性が求められます。
ただ、荷物ひとつひとつに違った重みがあり、しっかりとそれを
ホールドしていることにより得る喜びも、ずっしり心に響くはず。
分かってるんだけどねぇ〜。
私もこの映画を観て、自分の人生にとって要らない荷物的なものを
整理する必要性とか、逆に背負ってみたい荷物のこととか考えた。
あっ、リストラは確かに重い出来事ですが、重々しくない映画です。
時折笑わせてくれたり、全編通し飽きさせない作りになっています。
ソラリアシネマにて公開です。